サンディフック小学校銃乱射事件の衝撃

アメリカに来て、銃の怖さを感じた事件がふたつあります。

ひとつは8月にNYの5番街、エンパイアステートビル付近で起きた銃撃事件。
米NY銃乱射の負傷者、9人とも警官の銃弾が原因

この日はテレビでは緊急ニュース速報一色になり、あたかもNYのド真ん中で乱射事件があったかのように混乱した報道でした。のちに、死亡した2名は恨みを買い銃撃された経営者と、警察によって射殺された犯人であり、負傷者は警察の流れ弾に当たったことがわかります。
エンパイアステートビル近辺での銃撃事件と銃社会の闇 | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

しかしこの時点では、私の夫もたまにミーティングで訪れるNY5番街で事件が起き、なんの関係もない通行人が巻き添えになったことにショックを受けました。アメリカに来て間もないときだったので余計に「私は銃社会に住んでいるんだ…」と実感せざるを得ない出来事でした。


そして12月14日金曜日。

信じられない惨劇が起きてしまいました。

サンディフック小学校銃乱射事件 – Wikipedia

よりによってクリスマス前に…

よりによって小学校で…

あまりにも痛ましく、辛く、悲しい事件で、この記事を書いている一週間経った今でもうまく言葉が出てきません。
悲しみ、怒り、恐怖…そしてなぜ…なぜ…なぜ…

犠牲になったのが長男と同じ1st grade、6〜7歳の子供たちであること。

現場は治安が悪い地域ではなく、高級住宅地で学区がよく、子供により良い教育を受けさせたい親が望んで住むようなところであったこと。

現場となったコネティカット州ニュータウンは我が家から車で1時間半と、広大なアメリカの中でも比較的近く、「地球の裏側で起きた」という感覚ではないこと。

考えないはずがありません。

「死んでいたのは我が子だったかもしれない」と。

子供を持つ親として、アメリカに住む一家族として、まるで他人事とは思えませんでした…。

親御さんの気持ちを考えると胸が張り裂けそうになります。
また、幸いにも生き残った子供たちや先生やご家族が負った心の傷を思うと、また辛く悲しい気持ちになります。

日本では要点を報道されて終わっていると思いますが、こちらでは犠牲者の子供の名前、写真、好きだったこと、将来の夢…ご家族のインタビューがたくさん報道されています。
なんの罪もない可愛い盛りの子供たち、奪われた未来の大きさがあまりにも痛ましく、ニュースを見ると涙が止まらなくなり、その日一日ずっと暗い気持ちになるので、あまりニュースをつけずに過ごしています。


長男が通う小学校からは、事件について子供たちに話す際の注意点がメール連絡が来たり、緊急保護者ミーティングが行われたりしています。

週明け月曜からは昇降口前にパトカーが出動して警戒していました。

先日、校長先生から来たメールには、先生達とどうすればいいか話し合ったこと、子供たちは普段通りに良い一日を過ごしたこと。
そしてこんな言葉で締めくくられていました。

「Please let me know if I can do anything for you or your family.」

事件で打ち合わせ中に銃撃を聞き、現場にかけつけて殺されてしまった校長先生のことを誰もが知っています。
その分、この言葉の重さも伝わってくるのでした…。


アメリカでは銃乱射事件がたびたび起き、そのたびに銃規制について議論になるそうですが、実際にはなにも規制が進まないそうです。
事件後にアメリカ永住の方のブログに「でもどうせなにも変わらないんだろうな」と書いてあったのもまたショックでした。
それほどまでにこの国は病んでいるのでしょうか…。

アメリカでは乱射事件後に「自衛のために」銃の購入が増えるという皮肉なことになっています。
しかし今回の事件で使われた銃は犯人の母親が自衛目的で収集していた銃なのです。戦時下でもないのに、自衛目的で半自動ライフル、さらには数百発の弾丸を所有する必要があるのでしょうか?

「そこに銃がなければ…」

誰もが思うことだと思います。

この事件を受けて、読みかけだったこちらの本を読みました。

アメリカの銃社会についてわかりやすく解説している章があります。
(わかりやすい解説で定評がある池上彰さんの本で、とても読みやすいです。図書館などで手に取ってみてください。在米の方も電子書籍版があります。)

銃規制も精神疾患のケアも非常に難しい問題で、すぐに解決することではないことはわかります。

アメリカで参政権もない私にできることは何があるんだろうかと思っていたときに、ホワイトハウスの署名サイトのことを知りました。

We the People: Your Voice in Our Government | We the People: Your Voice in Our Government

メールアドレス、名前、ZIPコードで署名可能です。
初回登録後、本登録用のアドレスとパスワードがメールで送られてきます。本登録し、サインインして署名したいページのサインボタンを押して完了です。

「ただちに議会で銃規制について取り上げる」
「ライフルなどの銃販売を規制する」
「銃規制を強化する」
に署名しました。

この件について、オバマ大統領からメッセージも出ました。
Immediately address the issue of gun control through the introduction of legislation in Congress. | We the People: Your Voice in Our Government

今後の取り組みを見守りたいと思います。
国内でも規制の声が高まっているという報道もありました。

銃規制強化を求める声が過半数に、乱射事件受け 米世論調査

仕事にでかけた夫が、学校に行った子供が、銃弾に倒れるかもしれないなんて心配しなくていい世の中になりますように…。
二度とこんな事件が起きませんように…。

今日も読んでくださってありがとうございます。応援ポチくださると更新の励みになりま~す!(`・ω・´)

コメントをどうぞ